たあいのないひびのメモブログ

誰かに役立ちそうな情報、もったいないのでまとめました

現実的な痛みだった! 陣痛&出産をレポ。

 


こんにちは! つい一週間ほど前、第一子の男の子を出産いたしました、みなとです。

 この記事では、陣痛や分娩って、結局どんな痛みなの? という不安を解消します。

 ネットで調べたり、周りの知人に話を聞くと

「鼻からスイカを出す痛み」

「腰の上を象に踏みつぶされている感じ」

 など、何ともファンタジーな表現をされがちですよね。

 一体どんな痛みやねん!!

 という突っ込みを飲み込んで、もやもやとしたまま、想像できない痛みなんだなぁと覚悟していました。

 実際に出産を経験してみると、現実的な痛みだったと感じたので、様子を詳しくレポートします。

1・陣痛の予兆

 筆者は予定日直前の妊婦健診でも、子宮口が閉まっていると言われ、次回の検診では帝王切開の予定を立てると宣言されていました。

 陣痛が始まったのは、次回検診予定日の前日です。

 朝起きると、下痢でお腹を下したときのような微かな痛みが。全然痛くないのですが、不愉快な感じです。それが、定期的に来ているような……。

 ただし、この時の痛みは眠気眼でベッドに横になっているうちに、消えてしまいました。

 翌日の検診では帝王切開フラグが立つため、陣痛だったら良いのになと思っていたので、少しがっかり。おそらく、この時の痛みは偽陣痛とも呼ばれる、前駆陣痛でした。

 ただ、前駆陣痛をはっきり感じたのはこの時が初めてだったので、お産が近い!? と期待大。歩くとお腹が頻繁に張るため、ウォーキングへ出かけました。

2・陣痛の始まり

 ウォーキングも終わりお昼後、13時くらいから再び、下腹部に痛みが。同じく、お腹痛いな~(呑気)くらいの、痛さです。

 この段階で、陣痛測定アプリを入れて図ったのですが、34分、15分、7分、22分、13分……と、とにかく不規則。

 またまた前駆陣痛か……と思いきや、16時ごろから何やら定期的な痛みに!

 8分、11分、9分、5分、11分、12分……と、多少バラバラなのですが、なんとなく10分間隔? と言えなくもない痛み。

 そろそろ病院に電話したほうが良いのか? と思いつつ、この痛みは前区陣痛のような気がする、また収まるかも。明日は検診日だから、その時でいいのでは……? と電話をためらいつつ、夫に晩御飯を作ってもらい、食事しました。

 食事の後も収まる気配がなく、この段階で産院に電話を掛けました。いただいた解答をまとめると、

「電話をいただいたら入院を勧めるようにしているが、前回の検診では子宮口が閉まっているし、来ても来なくてもどちらでも良い」

 というような、何とも微妙な感じでした。

 なるほど、全然我慢できる痛みだしな……。まだ余裕あるわ。

 お風呂にも入っていないから、様子を見ますと電話を切りました。

 入浴後、ずきずきとした下痢の時のような痛みは、強くはならないのですが、短い間隔へ。

 測ってみたら、なんと3~4分間隔になっていました。

 え!? 3~4分間隔ってやばくない!?

 後から調べてみたら、身体を温めると、陣痛促進の効果があるんですね。

 慌てて再度、産院に電話し、今からタクシーで行きますと伝えました。

 ただ、繰り返しになりますが、この段階でも痛みは、下痢の時のような痛みで、定期的に痛いなぁ~(呑気)って感じでした。また、陣痛が来ていないときは、まったく痛みはありません。

3・産院に到着。いざ、診察へ!

 タクシーに乗っているときも、痛みは耐えきれるほどのもので、運転手さんと談笑しつつ産院へ。

 へらへら笑いながらタクシーを降りた私に、お医者さんがいった第一声は、

「全然お産って感じじゃないね~」でした。

 そのまま子宮口を確認する為、内診室へ。

 前回の検診で閉まっていると言われた子宮口は、2㎝開いていました。

 診断後、医者からの一言は、「案外馬鹿にしたもんじゃないね」でした。

 ばかにしてたんかーい、と思いつつ、そのまま入院となりました。

 ただし、お産は翌朝以降になるだろうということで、一緒に来た夫はいったん帰宅。

 ここから、ほぼ一人で陣痛に耐える恐怖の時間が始まります……。

4・21時から入院 ⇒ 面会可能時間になり、夫が来る8時まで。

 入院後、夫は少しして帰宅。

 深夜過ぎから、だんだんと陣痛の感覚が、5分~3分間隔へ。

 けろっとしていられる時間が短くなると同時に、下腹部の下痢のような痛みは、腰の痛みへと変わっていきます。

 これが、かなり痛いです。

 赤ちゃんが下りてくるため、骨盤が内側から無理やり拡張される痛みです。

「腰の上を象に踏みつぶされている感じ」というのはこれか!

 と思いつつ、上から踏みつぶされているというより、

 内側から無理やり広げられている!

 という感じでした。

 また、一人になった私に、定期的に助産師さんが訪れます。

 この時、血圧や子宮口の状態等を確認していただけるのですが……。

 お産を進めるため、ぐりぐりと子宮内をかき回されます。

 これが、予想外に痛い! ただ、子宮口を確認して、何センチ開いていると教えてくれるので、同時に待ち遠しい存在ではあります。

 ただ、こんなに痛いのにまだ3㎝なの!? と、絶望する瞬間でもあります。

 その後、腰の痛みに耐えつつ、助産師さんが来るのを待つという作業を、ベッドで横に、あるいは四つん這いになりながら行うのですが……。

 ぶっちゃけ、後から振り返ると、陣痛はこの時が一番大変でした。

 痛み自体は耐えきれるものなのですが、

 陣痛の大変だったポイントをまとめると、下記の通りです。

  • いつ終わるのか、ゴールが分からない。
  • 陣痛間隔が狭くなると、休息時間が減っていき、休めない。
  • 一睡もできず、長時間過ごすため、体力を奪われて苦しくなる。

 まとめると、私の中で陣痛の大変だった一番のポイントは、瞬間的な激しい痛みではなく、

 終わりの見えない、長期戦だったこと!

 です。

 冬場の厳しいマラソンでも、10キロメートルとゴールが分かっていて、今が2キロの地点で、とりあえず3キロまで頑張ろう、みたいに、自分の現在地が分かっており、ゴールとの距離が正しく掴めていれば、頑張れますよね?

 ところが、何キロ走ればいいのか、自分は今どこにいるのか、あと何時間かかるのか、そういった情報が一切ないと、かなり苦しいです。

5・孤独な夜を乗り越えて朝へ……。そして、自分で陣痛を促すことに!

 激しい腰の痛みを乗り越えて、待ち遠しかった面会時間へ。

 一人じゃないって、かなり救われます。

 ただ、助産師さんに子宮口を確認してもらうと、5㎝。

 この時点でほぼ12時間経っていたので、かなり絶望しました。

 その後、いったん診察室へ。また、トイレに行ったり、多少身体を動かすと……

 助産師さんに、お産が進んでいる! と報告をいただきました。

 思えば、ウォーキング中はよくお腹が張っていた私。

「苦しくなかったら、お産が進むように、無理のない範囲で動いてみる?」

 というアドバイスに従い、ナースステーション前の短い廊下を、行ったり来たりすることに。もちろん、その間も陣痛は訪れるため、定期的に壁に手をついてぐったり。一緒に歩いてもらっている旦那に、腰をさすってもらいました。

 ただし、このウォーキングは、4往復ほどでダウン。お産が進む……その言葉を信じて必死に歩きましたが、痛みはかなり限界で、少しでも休みたいという気持ちが湧いてきたので、ベッドに戻っていきました。

6・いきみたい……! という感覚。いよいよ分娩室へ

 ベッドに戻ると、今までより少し強いかな? という痛みとともに、

 いきみ逃しをしないといけないと思っているのに、自然といきんでしまう……! という瞬間が。本当に、自然と身体が強張る感じなんです。

 いきみたい感覚を覚える陣痛を、何度か繰り返すうちに限界へ。ナースコールをし、いきみたいことを伝えました。

 助産師さんがすぐに来てくれて、子宮口を確認。

 すると、ついに8㎝開いていました!

 あの、痛さに耐えながら歩いた時間は無駄じゃなかった……! 痛くなりすぎると、分娩室に行くのも大変だろという事で、分娩台に移動することに。

 この時点で、午後12時。入院してから、15時間ほど経っていました。

 ようやくか、いよいよか……! と、分娩台に行けることが嬉しくてしょうがありませんでした。

7・いよいよ出産の痛みへ!

 分娩台にあがった私に、助産師さんが言ってくださったアドバイスは、

「自然といきみたくなった時はいきんでよい。ただし、それ以外は逃すこと」でした。

 そのアドバイスに従って、陣痛が来るたびに、分娩台でいきみ逃しと、いきみを行う事に。陣痛間隔など、すでに図っている余裕はありませんが、2分~1分間隔になっていたと思います。

 いきむとき、「痛い痛い痛い痛い~~~~!」と叫んでしまうのですが、「いきむときは無言がいいよ!」という助産師さんのアドバイスに従い、ぐううぅ~~~と無言でいきみました。

 陣痛の痛みは、腰、よりかはダイレクトに子宮口あたりへ。ただ、産むんだ、頑張るんだという気持ちと、ゴールはもう目の前だ! という感覚から、陣痛の痛みは恐怖であり、味方であるという感覚に変わっていました。

 実際、赤ちゃんの頭がもうすぐ出るところまで来ている、という感覚があり、頑張る、頑張る、と言いながら頑張っていました。

 陣痛の痛みは、自然なお産のための、赤ちゃんを押し出す力という知識が、そんな気持ちにさせたのだと思います。

 まあ、痛いのはものすごく痛いのですが。

 その後、1時間ほど分娩台で耐えた後、午前の診療を終えた院長先生が登場。

「もういい感じです」という助産師さんの言葉のあと、サクッと会陰切開をされました。

 すると、もうすぐ出るところまで来ていた赤ちゃんは、あっけないくらい本当に、ずるっと外へ出ていきました。

 こんなことなら……もっと早くきて、サクッと切ってくれよ。

 一瞬そんなことを思いましたが、すぐに「赤ちゃんが産まれたんだ!」という安堵の気持ちへ。

 胎盤の排出は気持ちいいという噂も聞いていたので、恐怖も覚えずぬるっと出ていき、会陰切開を縫われるのは、麻酔が聞いているのでそれほど痛くもなく、お産が終わりました。

8・お産の痛みのまとめ

 というわけで、私のお産の痛みで辛かった部分は、

 入院~分娩台に上がるまでの、いわゆる 「子宮口が開いてから、全開大になるまで」でした。

 また、

  • 長期戦になること
  • 一人で耐えること

 がつらかったため、次回出産の際は、

  • 余裕があれば、ウォーキングを取り入れ、お産を自分で進める
  • 「子宮口が開いてから、全開大になるまで」は、付添人と一緒に過ごす

 という改善を行いたいと思いました!

 この記事を読んでいる皆さんも、いよいよ出産でしょうか?

 不安だった痛みも、乗り越えてしまえばどうにかなるもの。可愛い赤ちゃんに会えるその瞬間を楽しみに、残り少ないマタニティライフを楽しんでくださいね!

 また、陣痛のいきみ逃しについて、助産師さんに上手だと褒められましたので、そちらも記事にまとめたいと思います。よろしければ、そちらもご覧ください。